【SnowMan】淡い雪に絆されて:第2部 (ページ40)

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❄︎ ページ40

—You side—
『ラウ〜､お粥できたから食べよう?』

ぼ〜っと起き上がった君は
やっぱり少し熱っぽかった

「……食べさせて」

まだ元気ではなさそうだけど
いつもの甘えんぼが戻ってきたのかな

『いいよ､はいあ〜ん』

「…味わかんないや」

一応は食べてくれてよかった
食事はできたから薬飲んでもらわないと

『食べ終わったら薬飲もうね』

「Aさんありがとね

迷惑かなって会わないでおこうって思ってたけど
でも来てくれて嬉しかった」

私は君に会えなくなっちゃう方が
よっぽどつらくて仕方ないからなぁ

『早く元気になってもらわないと
私もつまんないんだもん』

だから会えないなんて言わないで
もっと力になりたいから

「Aさん､…」

『ん､どうした?
もう食べれないなら無理しないで……

「Aさんとちゅうしたい」

もう本当に､この子はこんな時まで
甘えんぼさんなんだから

『ラウ､ダメだよ?

本当に私まで風邪引いたら
看病しに来たのに元も子もないじゃないの』

膨れっ面で私を見つめる君が
あまりにも愛らしくて許しちゃいそうだ

でも一度許しちゃったら
多分ずっと長引いちゃうしやっぱり今はダメ

「じゃあ治ったらいっぱい甘やかしてね?
ちゅうも､ぎゅーもしたい」

ぼんやりと呟いて眠ってしまった
甘えんぼさんに一つ約束をした