EP.18 ページ18
〇〇side
「起立……気を付け……礼」
「「「さようならー」」」
いつもなら部活に行くか、無ければ友達と教室で駄弁ったりして翔が来るのを待つけど今日はそんな気分になれず足早に賑やかなクラスを後にした
「紅乃さん…？」
『…？』
クラスの宮舘くんだ
「珍しいね、いつも教室に残ってるイメージあるのに」
『あー、今日はちょっと用事があって』
「そうなんだ。……急に話しかけちゃってごめんね？紅乃さんって翔太とよく帰ってるの見かけてたから、今日は…違うんだね？」
『うん、向こうにも早く帰るって伝えてきたから……宮舘くんって翔ちゃんと仲良いの？』
「仲が良いって言うか、幼馴染。なんだよね」
『そうだったの⁉︎一時期、翔ちゃんと2人で私服で学校来てたことあったよね？同じ事務所だから話してるんだと思ってた…』
「俺と翔太って性格真逆だからね」
『うん、すごいくらい真逆かも。宮舘くんって常に冷静って感じでクラスでも落ち着きのオーラが見えるって言うか、芸能人の風格？みたいなの』
「ハハッ…そんな事ないと思うけど」
『宮舘くんはこれからどこか行くの？』
「うん、ダンスの練習」
『おぉ…！宮舘くんのダンスカッコいいもんね！やっぱり習ってるんだ』
「ありがとう」
『あ、ごめんね引き止めちゃって…』
「いや声を掛けたのは俺の方だし、紅乃さん何か少し吹っ切れたような顔になってる」
『？そうかな？』
「うん。今日は話せて良かった、帰り道気を付けてね」
『宮舘くんも頑張ってね！バイバイ！』
宮舘くんは手を振って颯爽と駅の方に向かっていった
教室では話しかけにくいと思ってたけど、話してみるといい人だったな
ちょっと気分も晴れたし、買い物して行こっかな
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作者名：kiko | 作成日時：2023年12月11日 19時
