不器用なりにがんばってみたら (ページ3)

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EP.3 ページ3

今日は来シーズンのドラマに出演するキャストが顔合わせをして、その後に本読みをした後に事務所でインスタライブを行う予定。

次のドラマは金曜日の22時放送らしく、日によれば視聴率の差が大きく出る時間帯だ。

主演は初共演のSnowManの目黒蓮くんで、彼の演技は私も何度もドラマや映画を見て思ったけどお芝居の熱意が凄く伝わってくるからすごいと思う。

マネージャーが迎えにきた車に乗り込み、現場に入るともう出演者のほとんどが揃っており1人1人に挨拶をしに行く。

1番最初に主演の彼に挨拶をしに行くと

『今回共演させて頂きます、紅乃Aです。よろしくお願いします』

「あ、目黒蓮です。よろしくお願いします」

『目黒さんの演技、拝見させてもらってます。表現力がとても柔軟で、勉強になります』

「そんな、ありがとうございます。僕もこの前のドラマ拝見しました。一人二役なのに全く違う人のように見えて凄かったです」

『ありがとうございます、では改めてよろしくお願いします。失礼します』

演技や普段のアイドルの姿を見ていると、少し怖いイメージがあったけどそうでも無いようだった

「紅乃さん、本読みを始めますのでこちらへどうぞ」

『はい』

〜
〜
〜

「………はい、以上で今回の本読み終了もなります。お疲れ様でした」

『お疲れ様でした、これからよろしくお願い致します。失礼します』

予定より本読みが伸びてしまったので早めに現場を後にして車に乗り込む

「A、今回のこのドラマ結構役としては大きいから忙しくなるのはわかってると思うんだけど……」

少し気まずそうにマネージャーが口を開く

『うん、それがどうかしたの？』

「来シーズンに放送予定のドラマ、もう一つからもオファーが来てて」

『どんな？』

「主人公の取引相手の令嬢役」

『凄いね、引っ張りだこだ。私』

「で、出演者に……

『少し考えさせてください』

そう言って先に車を降り、事務所の一室に入る

そして時間通りに恒例の1ヶ月に1回のゲリラライブを始める

『………あ、こんばんは〜ゲリラライブなのにもうこんなに人が来てくれて。ありがとうございます。それじゃあ……