EP.9 ページ9
『お願いです私の親愛なるマネージャーさん、ギリギリスピード違反しないくらいのできるだけいける裏道全部使ってでも間に合わせてください』
「そうしたいのは山々だけど都会の朝はみんな高速も下道使うから混むんだよ」
『今日が早く始まるっていつ知らされたんですか』
「昨日の夜…って言うか日付回ってたかな」
『どうして連絡入れておいてくれなかったんですか』
「だって寝てたから」
『いや起きてますけど、普通に2時くらいまでは』
「違う違う、私自身がね？」
『あ…』
「寝落ちしてて、6時にセットしてるアラームに起こされてスマホ見たら通知が来ててーで、Aに急いで連絡したわけ」
『それくれたの8:30過ぎてたよね』
「いやー見てたんだけど、送り損ねてたみたいなんだよね」
『最悪だ…行ってすぐに着替えてもメイクとかで時間取られるから撮影時間押しちゃう』
「これに関しては本当に申し訳ない………あ、もう着くから準備して」
『遅くなり本当に申し訳ございません！』
「紅乃さん！こちらです、すぐにお着替えをお願いします」
『はい！』
「菊池さん、渡辺さん本当に申し訳ございません、こちらの不手際で紅乃本人への連絡が行き届いておらず撮影のお時間を遅らせてしまい」
「いや、僕も菊池じゃなくてマネージャーからの連絡だったら遅れてたと思うんで気にしないでください」
「お前も危なかったもんな、急に時間変更されたら困りますよね…」
「本当にすみません。本日はよろしくお願い致します」
『すみません！よろしくお願いします！』
「それでは始めさせて頂きます！まずは………
お疲れ様でした！本日の撮影は以上となります！」
『お疲れ様でした！』
「お疲れ様でした」
「風磨、この後予定ある？」
「俺？無ぇけど」
「紅乃さん誘ってメシ行かね？」
「マジで？」
「いや、またこうやって連絡遅れて撮影押したりしたら他の仕事にも遅れたりして嫌だからさ、連絡先交換するって事を目的としたメシ、みたいな？」
「それも一理あるか」
「紅乃さん！」
『あ、お疲れ様でした』
「お疲れ様です！あの、この後の予定って空いてますか？」
「この後は……はい、多分空いてます」
「良かったらメシ行きませんか！」
『ご飯？』
「はい！親睦会みたいな感じで！」
親睦会第二弾ー
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作者名：kiko | 作成日時：2023年12月11日 19時
