EP.10 ページ10
と言うわけで、翔ちゃ…じゃなくて渡辺さんと菊池くんとの親睦会が開かれた
今回はスタッフさんとかマネージャーはいなくて3人だけの親睦会である
え、これ今日遅刻したから怒られるってパターンもあり得る？
「じゃあ、取り敢えず乾杯しますか！」
「そうだな」
「かんぱーい！」
「かんぱーい」
『お疲れ様でした〜』
こっから怒られるんだろうか…それとも向こうに私の事がバレた？
いや、バレたからと言ってもう今は何も無い共演者に過ぎないんだけど
「紅乃さん、コイツが紅乃さんと連絡先を交換したいらしいんですけど」
「ちょ、風磨！すみません！紅乃さん」
連絡先…これを教えたら向こうにバレる
いやさっきバレても何でも無いとは言ったけど…ちょっといざ言われるとなると躊躇ってしまう自分がいた
「急にこんな事言われたら引きますよね、本当すみません！」
『あ…いえ』
「全然、大丈夫です！……なので今の話聞かなかったことにしてください」
ここで断っても良いんだけど、それでちょっと今後の空気が悪くなるのも嫌なので交換することにした
「じゃあ俺から……このQRコードを読み込んでもらえたら」
『分かりました』
「このアイコンで合ってますか？」
『はい、大丈夫です』
「ありがとうございます、ほら言ったのお前なんだから」
「失礼します」
『あ、はい』
「……えっ」
「どうした？」
「いや……何も、ありがとうございます」
『…いえ』
「さっ！飲も飲も！俺あんま飲めないけど！」
連絡先を交換してから3時間ほど3人でご飯とお酒を楽しんで親睦会はお開きとなった
「すみません、紅乃さん」
『いえ、私も楽しかったので渡辺さんを無理させてしまって…』
「こいつは任せてください」
『すみません、よろしくお願いします』
「それじゃあお疲れ様でした！今日はありがとうございました！」
『お疲れ様でした』
渡辺さんを背負いながら菊池くんは迎えにきたマネージャーさんの車に乗って帰って行った
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作者名：kiko | 作成日時：2023年12月11日 19時
